第175話魚に噛まれるのを待つ

トムは頷いた。「ええ」

チェイスが当初彼らをスカウトした際、インセンティブとして気前よく株式を譲渡し、経営陣に引き入れていたのだ。チェイシー・グループが成功を収めるにつれ、一部の株主は自腹を切ってチェイスから低価格で追加の株式を買い取るまでになっていた。

クイン氏の持ち株比率は三パーセント――決して膨大な量ではないが、無視できる数字でもない。

彼の性格からして、チェイシー・グループが危機に陥っているのを見て、黙って座っているはずがない。自分の株を手放すために、必ず他の買い手を探すだろう。

彼が先陣を切れば、他の者たちも間違いなくそれに追随して売りに出すはずだ。

セリーナは最初からこれ...

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